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『読みました』報告・海外編Part.6
- 1 :名無しのオプ:2010/09/12(日) 10:47:37 ID:R7m5b5b8
- 『読みました』報告の形式は自由です。
ただし当然ながら犯人、トリック、プロット等々の
メール欄以外でのネタバレは厳禁です。
なお国内作品は、海外編のスレッドにお願いします。
『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284255539/l50
【前スレ】
『読みました』報告・海外編
http://book.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984541588/l50
『読みました』報告・海外編Part.2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1072265453/l50
『読みました』報告・海外編Part.3
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/l50
『読みました』報告・海外編Part.4
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1222100201/l50
『読みました』報告・海外編Part.5
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1222100201/l50
『読みました』報告・海外編Part.5
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1272900112/l50
『読みました』報告・海外編(書斎厳禁)Part.5
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1275659798/l50
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書 斎 魔 神 及 び そ の 支 持 者 の 投 稿 禁 止
書 斎 魔 神 一 派 は下記の専用スレへどうぞ。
『読みました』報告スレッド その2
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284039066/l50
- 436 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 437 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 438 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 439 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 440 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2011/10/30(日) 22:39:15.73 ID:uN0ILdaU
- 「さらば、ミスター・ナイスガイ」ナンシー・スパーリング(ソニー・マガジンズ)
お人好しのアレックスは周囲から舐められっ放し。
会社では上司にイジメられ、恋人もそいつに寝取られる始末。
挙げ句マンションから追い出され安いアパートでルームシェアをするハメに。
度重なる仕打ちにとうとうキレたアレックスは生まれ変わり復讐を決意する。
皆さんよくご承知でしょうが、私はこういう筋にいたく弱いのです。
変わるまでのやられターンが長く感じてもどかしいですが、復讐ターンに入ると……
ロメロの「URAMI」って映画がありましたが、あれほどでなくとも
本作の主人公の変貌ぶりも中々見事なものです。
復讐のみならず才能を如何なく発揮し邁進していく姿は清々しささえ感じさせ
サラリーマン小説としても良い味を出しています。
女の癖に読ませるじゃないかと。
ただ、一つ不満なのは復讐が温く思えること。
よくありがちな「復讐なんてふじこふじこ」と中途で諭されるようなことはありませんが、
個人的にはもっと苦しめたれと言いたいですね。
- 441 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2011/10/30(日) 22:59:14.87 ID:uN0ILdaU
- 「ECスキャンダル」スタンレー・ジョンソン(講談社)
英国の下院議員モートンは首相から強引にECコミッショナーに任命される。
明らかな左遷と落ち込むモートンに、かねてから覇気のない夫に不満を募らせていた
妻イザベルは愛想を尽かし同行を拒否して不倫にのめり込む。
失意のままブリュッセルに渡ったモートンを待っていたのは
英独の巨大製薬会社に関する一大スキャンダルだった!
初めて読む作家だが、実は以前「アイスキャップ作戦」をロマ読みしていた。
閑話休題。ECが舞台のポリティカルスリラー、しかもNTRものということで
物珍しさと期待とが入交左近に早漏。
面白かった。謀略ものとしても主人公のプライベートも。
後者に関してはこうくるのかと。これはイギリス人ならではって気がするね。
アメリカ人ならあっちだろう。
そして終盤のどんでん返しも見所である。これは「アイスキャップ作戦」でも発揮されていた。
もっと読みたいなと思ったらん十年前に実業之日本社からだって。無理ぽ。
……と思っていたのであるが。
- 442 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2011/10/30(日) 23:55:46.61 ID:uN0ILdaU
- 「虚言の報酬」ロイ・ジョハンセン(徳間書店)
仕事を辞め金に困り切羽詰まってポリグラフ検査技師に甘んじているケンの下へ
舞い込んできた依頼。それは、刑事事件の被告人がポリグラフを騙せるように
して欲しいというものだった。気が進まないながらも戦争の後遺症に苦しむ弟のため
依頼を受けたケンだったが、その後被告人が殺され
彼は否応なく大金の絡んだ陰謀に巻き込まれてゆく。
創元、早川は別格にしても、扶桑社文庫の次にびっくり箱なのは
徳間文庫ではないかと思っているわし(光文社文庫も捨てがたいけどね)。
もう活動は止んでるみたいだけど、ブコフでの探査は止められない。
で、これもその収穫の一つであった。いや、良く出来てるよこれ。
まずポリグラフ技師ってのが意表を衝くじゃない。まるで昨今のアメリカドラマの先駆けのような
専門職主人公で。ポリグラフの裏ワザは興味深いし。
そしてプロットも秀逸で脇筋含めしっかりと築かれている。先が読めないもんな。
フーダニットにも力を入れているし。デビュー作とは思えぬ出来映えかと。
ただ、妻を親友に奪われても尚2人と親しく付き合っているような冴えない主人公が
超美人の弁護士とあっさりベッドインしちゃうのは違和感がある。
この辺りの安易さは母ちゃんの影響かねと下衆の勘ぐりをするわしであった。
ちなみに脚本出世作の「殺人調書101」は観てたけど、ここでも奥さんを寝取られてたような。
ピアース・ブロスナンて意外に寝取られ男優。
ああ、334のスタトレネタにはニヤリ。
- 443 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 444 :名無しのオプ:2011/11/03(木) 18:47:24.37 ID:SjSRJxvs
- 「よく喋る死体」(短編)フレデリック・フォーサイス
内容が判りやすくて面白かったです。
容疑者が最後まで一言も喋らないのですが、人物描写が素晴らしかったです。
死体は条件の整った暖かい場所で保存すれば急速にミイラ化し、
ミイラ化すれば死臭を発しないそうです。
私には意外でした。
50数ページの短編ながら、イギリスとアイルランドの微妙な関係も勉強になりました。
エンディングも良かったと思います。
- 445 :名無しのオプ:2011/11/05(土) 12:39:25.76 ID:jMaxYsTt
- >>>444
おじいさんに場末の食堂で朝メシ食べさせるところも面白かった。
- 446 :444:2011/11/05(土) 21:06:18.66 ID:0flHYjxY
- >>445
そうなんですよ
映像が見えるような描写でした
この作者の作品をもっと読みたくなりました。
- 447 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/06(日) 11:56:08.14 ID:hbM+a7R0
- レドモンド・オハンロン「コンゴ・ジャーニー」を読む。
あのモケレ・ムベンベ探索の旅。なのだが、そこ(テレ湖)へ行くまでの
川とジャングルの道中記が大部分を占め、またそこが読ませどころでもある。
この板では一応「冒険もの」として紹介するのだが、(確かに先進国では考えられないような事態が続出はある)、読めば「アドベンチャー」でなく
「ジャーニー」と冠されたのは実感できよう。
政治的、衛生的に緊迫した状況下にありながらも、
どこかマターリしたユーモラスな展開なんである。
従って、上・下巻で750頁超というボリュームということもあって
読むのがタルい面もあることはある。
著者レドモンド、学友である動物学者のラリー、黒人の学者マルセランが
メーンな登場人物だが、いずれもキャラが十分に立っており、彼らのやりとりが非常に面白しだ。
脇ながらガイド役のマヌー、ヌゼというキャラも良し。
- 448 :名無しのオプ:2011/11/06(日) 12:30:17.10 ID:sgtaCbVn
- あっ、これはアドベンチャーじゃない!
しかも面白くない!
そんなことに気付いたからってここに書くな
- 449 :名無しのオプ:2011/11/06(日) 17:58:50.12 ID:JUanefhP
- 流石にそれは苦しいぞ
一々コメント付けないでスルーすれば良い
- 450 :名無しのオプ:2011/11/07(月) 18:42:06.30 ID:5ANzH+Lt
- レンデル「わが目の悪魔」「カーテンが降りて」を再読
やっぱおもしれー!
- 451 :名無しのオプ:2011/11/13(日) 16:58:08.24 ID:9ZIinrrq
- ヘニング・マンケル「背後の足音」上下読む。おもしろくて土日で一気読みでした。
疲れ果てていながらもここぞというときにはアドレナリンでまくりの主人公
それぞれに悩みを抱えている同僚たち、意外な犯人像、すべて良く書けている。
スウェーデンの小説って質が高いというかなんでこんなに面白いんだ?
- 452 :名無しのオプ:2011/11/16(水) 20:45:08.71 ID:H/69xBL4
- 西東登「蟻の木の下で」読みました。
凶器の意外性はちょっと漫画チックで犯行も非現実てきだけど、
何より戦争をその下地に持ってきたのが面白かった。
傷痍軍人はいまから30〜40年前はけっこう池袋や上野で見かけたけど
あのなんともいえない白装束に身を包んだ義手・義足がインパクト大だった。
当時の風俗も垣間見えて自分の趣味にも合っていて読んで良かったともう。
- 453 :名無しのオプ:2011/11/17(木) 00:32:38.69 ID:EJ1jpjjj
- >>452
白装束着た傷痍軍人いつの間にか見なくなったね
自分は33歳だけど子供のころ池袋の駅前で良く見たよ
- 454 :名無しのオプ:2011/11/17(木) 16:13:42.18 ID:yu+QWxfh
- >>453
池袋の東口あたりによく座っていました。
ところですみません、ここは「海外版」でした。間違えました。
- 455 :名無しのオプ:2011/11/18(金) 00:08:56.13 ID:UbOdg/Dt
- 転落少女と36の必読書 を読んだ人いませんか?
感想が聞きたい
- 456 :名無しのオプ:2011/11/18(金) 22:52:44.17 ID:UbOdg/Dt
- レビューがどこにもないからamazon.comで見ることにしたけど
英語が読めなかった orz
- 457 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/20(日) 14:16:02.11 ID:+PvxDPO5
- ジョン・ディクスン・カー「グラン・ギニョール」
アマチュア時代のジョン作品と遂に未完に終わった探偵小説傑作集に付された
論考を収めたオタ向きな1冊。
収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「グラン・ギニョール」
「夜歩く」の原型の作だが、解説でも触れられているとおり、
アンリのキャラ、登場人物の扱い等に異なる部分も多し。
コンパクトに纏まったこれぞ怪奇探偵小説というた作であり、
やや冗長な面もある「夜歩く」を再読するのであれば、本作を読むべし。
・「悪魔の銃」
今読むと、やや偏見まじりなロシアの描写は迫力に富むものの、
内容的には古めかしい因縁話に終始している。
まあ、ジョンがDD時代に書いたコテコテな怪奇小説という点が、
オタの興を惹くのみの作と言い得る。
・「薄闇の女神」
本作はナポレオン時代のスペインの濃い描写が目を惹く時代小説。
異色の女剣士、屈折した三角関係風ロマンス等、面白い要素はあるものの、
まだまだ生煮え感大。
・「ハーレム・スカーレム」
オチもしっかりつくS・S。こういう軽いタッチのアメリカン・ミステリ風
な作(とはいうても、ジョンはメリケン人ではあるが)は、
ジョンらしい面白さを欠く平板な印象のものである。
・「地上最高のゲーム」
ジョンがネタばれを気にせずに「本格ミステリとは何ぞや」を語りまくった
論考の見本のような読み応え溢れる作。
各人、慎んで読め!!!
- 458 :名無しのオプ:2011/11/20(日) 17:31:13.03 ID:cYOxIDE6
- >>456
米尼のレビューざっと読みした感じ
・とにかく長い。スロースタートで後半勢いづくまでがキツい
・一文も長いし独特の言い回しとか文学作品からの引用が多くて読みづらい
・それに慣れることができれば面白い…かも
・全部読み終わっても謎のまま残る部分がたくさん
・全編を通して読者はペスルに試されてる感じ
・「こういう文学」をわかってるフリしたい人たちが褒めてるだけ
かくいう自分も興味はあれどなかなか読み出す勇気が出ない
でも金原が訳でどう料理してんのかも気になるんだよなあ
ど…どなたかレビューを…
- 459 :名無しのオプ:2011/11/20(日) 17:49:55.42 ID:tHmvpIuV
- >>458
サンクス
こりゃスルーだな
薔薇の名前で釣られるところだった
- 460 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 461 :名無しのオプ:2011/11/22(火) 06:25:57.86 ID:XQ7Zj8tc
- ネタバレ禁止だピョン
- 462 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 463 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2011/11/23(水) 17:12:27.68 ID:ZCRwB0MA
- 「二流小説家」デイヴィッド・ゴードン(早川書房)
いい年をして通俗小説を書き散らして食いつないでいる売れない作家ハリー。
しかしそんな彼が殺人鬼ダリアンからの依頼を受けて告白本を書くことに。
ただしそれには条件があって、ダリアンのファンの女性たちに会い、
それを元にエロ小説を書かなくてはならない。戸惑いつつも依頼を受けたハリーだったが、
訪ねた女性たちが次々と殺されてしまう。
まず前フリが長い。「○○に会いに行く」とやるべきことが決まっているのにすぐ行動せず
ダラダラする主人公の描写が興を削ぐ。だから事件が始まるまで大分かかるし、
その後も所々挿入される作中作がまた無駄やなあと。いや、楽しめるっちゃ楽しめるのよ。
でも特に読みたくはないっていうかね。伏線でもないし。
あと事件の捜査もあんまり熱心じゃないし、第一遺族がおっさん相手に
あんなにフレンドリーにベラベラ喋るかよ。
ここで誉めると、クレア萌え(笑)。ちなみにトリンドルで脳内再生。
アメ公って何かっつーと虐待だと騒ぐイメージがあるから、
怪しい中年と女子高生のプラトニックな関係なんて理解する回路がないと思っていたから意外。
真相はまあまあ意外? フーダニット自体はメグレで読んだ。それだけで終わらないのもプラスかな。
ベスト1は他にあり。
- 464 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/26(土) 19:34:27.82 ID:LZCmtBIy
- ジョン・ディクスン・カー「幻を追う男」を読む。
ラジオドラマ集3作を収録。
御三家中では、こってりと書き込みタイプ(特に初期・中期)のジョンには、
会話文が多く演劇的な要素が多いアガサや論理重視だがわりとすっきりした
作風のエルと比較して、シナリオ向きではないのではと思われだが、
創元推理文庫収録のラジオドラマ台本や本書収録作品を読めば、その懸念も
ぶっ飛びであろうか。
・「誰がマシュー・コービンを殺したのか?」
タイトルはコック・ロビンのもじりでしょ。
ラジオらしいどんでん返しが面白い作。
トリックもジョンらしい早業が上手く決まっておる。
・「あずまやの悪魔」(オリジナル版)
読み終えてまず思う、はて、大のおのこ(ひとりは十代の青年だが、
肉親でもある)が2人もいて、おなごだけで現場へ行かせるか?
ということ。これは重要点。
・「幻を追う男」
ミステリとしてはガイシャに関する重要な事実が終盤まで読者に伏せられた
ままであり、本格ミステリのマエストロであるジョンらしくないNGぶり。
ただし、本作はジョン時代ロマンのラジオドラマ版と理解すれば、
御都合主義な展開を気軽に楽しめば良い程度のものなのかとも思う。
- 465 :名無しのオプ:2011/12/01(木) 06:39:46.03 ID:eB7JzBsQ
- >>456
涙拭けよ
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