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『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7
- 1 :名無しのオプ:2010/09/12(日) 10:38:59 ID:R7m5b5b8
- 『読みました』報告の形式は自由です。
ただし当然ながら犯人、トリック、プロット等々の
メール欄以外でのネタバレは厳禁です。
なお海外作品は、海外編のスレッドにお願いします。
【前スレ】
『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.6
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1262910684/l50
『読みました』報告・国内編Part.5
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1202745748/l50
『読みました』報告・国内編Part.4
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1169870022/l50
『読みました』報告・国内編Part.3
http://book4.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1138283365/l50
『読みました』報告・国内編Part.2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1097703488/l50
『読みました』報告・国内篇
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984575251/l50
このスレは
書 斎 魔 神 及 び そ の 支 持 者 の 投 稿 禁 止
書 斎 魔 神 一 派 は下記の専用スレへどうぞ。
『読みました』報告スレッド その2
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284039066/l50
- 217 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/10/01(土) 16:00:44.55 ID:jUU0dFbe
- 有栖川有栖「朱色の研究」を読む。
これも火村&作家アリスの初期長編。
サー・アーサーのデビュー長編に対するオマージュを感じさせるタイトルだが、
内容的には関連無し。
朱色を恐れる教え子のJDの依頼で、過去の殺人事件の捜査に乗り出した火村
だったが・・・
遂に火村が見る悪夢が明かされる作。(ただし、この後、今日に至るまで
本作に書かれた以上の進展がないのだが)
とにかく動機が凝り過ぎ気味でわかり難い作、入居者少な高級マンション
(通称「幽霊マンション」)を舞台にしたアリバイトリックはそれなりに巧みで
面白く仕上がっているだけにこの点が残念ではある。
本作も後半は紀伊を舞台にしており、トラベル・ミステリ的魅力は堪能出来る
ものは有り。
- 218 :名無しのオプ:2011/10/10(月) 22:37:59.06 ID:maIu/ngm
- 歌野「放浪探偵と七つの殺人」
マルムシを収録した文庫が出てたのね。
これはやっぱり「有罪としての不在」が効いてるでしょ。あれ、なんかおかしいな、と思いながらも、あのオチはすごい。
犯人あての極北と言っていい。
「ドア→←ドア」と「烏勧請」「水難の夜」も傑作。個人的には「水難の夜」が一番お気に入り。
- 219 :名無しのオプ:2011/10/12(水) 11:58:45.89 ID:mHPXG70O
- 高木彬光「白昼の死角」
出だしがすごく面白い。おお、さすがに評判になった作品は違う!と思って読み進めていくと、中盤からだれる。
映画化(夏八木勲主演)された頃に読んだら、また違ったのかも知れないが、今読むとちょっとスピードに欠けるかな。
- 220 :名無しのオプ:2011/10/13(木) 17:31:09.91 ID:N+spduP8
- 川瀬七緒「よろずのことに気をつけよ」
民俗学、呪いがキーワード。これが駄目な人は、読むのがつらいと思う。
内容は、奇怪な事件によって結びつけられた男(民俗学者)と女(被害者の孫)のコンビが、事件の謎を追うというもの。
正直、そんな痛快な作品でも重厚な作品でもないので、時間に余裕があれば読んでもいいかな、というレベル。
- 221 :名無しのオプ:2011/10/20(木) 14:10:16.10 ID:vcZ5MO5f
- >>30
やっぱりがっかりおっぱいw
- 222 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/10/23(日) 00:11:28.99 ID:2tmN2/Vc
- 有栖川有栖・安井俊夫「密室入門」を読む。
単行本(ソフトカバーだったと思う)刊行当時に買い逃してしまった作。
アリスとミステリ好きな一級建築士(「女王国の城」の作中図面の担当者との
こと。大卒でなく専門学校出身という異色のキャリアの持ち主らしい)
の密室をめぐる対談集。
話題はミステリばかりでなく建築にも及び、
密室という、この魅力的なガジェットに関して語り尽すという感あり。
ただし、博覧強記という感がある現代の本格ミステリ作家アリスの対談相手と
しては、建築という専門性があるとはいえ、安井氏はやや力不足という感は
否めない。個人的嗜好も関係するとはいえ、60年代生まれにしてはSFを読み
始めたのが遅かったり(終盤に話題にあがる「鋼鉄都市」「はだかの太陽」と
いうたアジモフの著名なSFミステリも未読のようだ)、
クローズド・サークルと密室の概念が峻別出来ていなかったり、
近年の密室ミステリの傑作、協会賞受賞作である貴志祐介「硝子のハンマー」
が未読であったり(安井氏にとり貴志はホラー作家という印象程度らしい)等々。
まあ、そうは言うても、リアルに建築学から見た密室というコアなネタは
本格ミステリオタのパスタイムとしては、十分に楽しめるものとはなっている。
- 223 :名無しのオプ:2011/10/23(日) 04:23:46.88 ID:v1UXquHN
- イニシエーション・ラブ
後半の展開にはひたすらイライラしてしまった。
登場人物を全然好きになれなかった。
肝心のトリックも一通り有名どころを読んでいる身としては、あっさりと気づいてしまうレベルでだった。
ミステリをあまり読んでない人にも、あまりお勧めしたくない感じだ。
- 224 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/10/23(日) 08:16:29.00 ID:To/fiiM2
- 教えていただき、ありがとうございました
- 225 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 226 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 227 :名無しのオプ:2011/10/28(金) 23:35:57.18 ID:fqtwB2zJ
- お前は誰でも読んでる基本のネタばればっかでむなしくならないか?
パソコンの前でドヤ顔してる光景が目に浮かぶよ
- 228 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 229 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/10/29(土) 22:38:52.01 ID:dO5Z0jFU
- 泡坂妻夫「亜愛一郎の逃亡」を読む。
おなじみ亜シリーズ最終作品集。
このシリーズは前に好みではないと書いたことがあると思うが、
まあ、その遊び過ぎに最後まで馴染めなかったという感あり。
アリスが推していた「球形の楽園」と表題作のみ読みたく思い手にしたが、
結局、全作を読破してしまった。
では、例によって大好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!!!!!。
・「赤島砂上」
ふと、エルのエジプト、あるいはマイナーなところではJ・ボール作品を想起
させるネタ。有名なブラウン神父シリーズ作品のこの作者なりの
バリエーションという感もあるが、まあ、隠蔽工作に無理有り過ぎでしょ。
・「球形の楽園」
反論有りだろうが、似たネタなら赤川次郎の三毛猫第1作の方が、
パワーアップした感じで面白いのではないかと思うた。
長編と短編という趣向の違いはあれど、犯人の意外性もあちらの方が上
という感あり。
・「歯痛の思い出」
まあ、ミステリとしてはご都合主義で強引過ぎる展開だが、
作者の実体験が活かされているのか、大病院の診療風景は妙に面白く、
興を惹く作ではある。共感する人も多いのでは?
- 230 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/10/29(土) 22:40:01.12 ID:dO5Z0jFU
- ・「双頭の蛸」
火縄銃、ズームドルフあたりのインスパイアかと思うが、
犯行方向は上手く行き過ぎ感大。
俺はトリックは別として犯人は早くにわかった。
もっとUMAネタを効果的に活かす方法は無かったであろうか?
(表題の双頭の蛸はミステリとしての本筋には殆ど関係しない)
・「飯鉢山山腹」
よく考えればかなり強引なトリック(逆走ネタ)だが、じっくりトリックを
鑑賞する面白さはある作とも言い得る。
まあ、崖崩れという強い偶然性が絡むのは難だが。
・「赤の讃歌」
紋章上絵師という家業に生まれた作者らしい美の特性に拘泥した作と
言い得るが、ミステリとしては古典的な入れ替わりトリックがあるだけであり、
たいして面白い作ではない。
・「火事酒屋」
落語「火事息子」とのストーリー上の関連は皆無とはいえ、このネーミング、
やはり江戸っ子な作者は落語好きとわかる作。
防火服ネタはそこそこ面白し。
・「亜愛一郎の逃亡」
ラストはメルヘンの世界へ。
足跡が無いトリックネタ「へえ〜」程度のものか。
まあ、わりとあっさりとこれで亜シリーズ全巻の終了。
- 231 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 232 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/10/30(日) 22:12:10.78 ID:CncnUGRh
- 「天城一の密室犯罪学教程」を読む。
エンタメとしてはともかく、本格ミステリオタ御用達作品。
(表題からもわかるとおり、特に密室好きにはお薦めか)
実践編(パート1の島崎警部ものとパート3の素人探偵摩耶もの)と
理論編(パート2、講義形式の密室犯罪学教程)に分かれているが、
この本の「売り」であるはずの理論編に関しては、いかにも大学の先生
(しかもコチコチの理科系)らしい理屈っぽく肩が凝るものであり、
前記した「密室入門」のアリスの本作に関する紹介部分を読んだ方が
わかり易かったりする。
とは言うても、とにかく資料価値はある作ではあるが、
日本評論社が、見るからに一般受けしない本書の刊行をOKしたのは、著者である天城先生の本業(数学)での貢献ゆえか、社内に本格ミステリ好きが存在したゆえか・・・
(両方ってこともありか)
いずれにしろ、
模型ヘリ、スレイハンド、ソア橋バリエーション、映画ネタ、ガイシャ=犯人、
入れ替りトリック、見えない人本邦版、早業殺人、人口雪ねた等々・・・
多少長めのものもあるが、密室殺人小説のエッセンスを極端に凝縮して
抜き出せば、このボリュームで書けますよという趣向は興味深いものはあり。
- 233 :名無しのオプ:2011/11/04(金) 12:02:23.55 ID:pw0H9tyY
- >>223
それマジでやられたスレで書いたらフルボッコだと思うw
でもあんたの感想のほうが正しいよ。
ブコフで105円で買っても損した気分になるくらいのゴミ本だった。
- 234 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/05(土) 23:03:55.28 ID:hSqYi8sR
- 佐野洋「一本の鉛」を読んだ。
ブンヤ上がりの著者の長編第1作。
しかし、そうとは思えぬほど、軽快な語りで読ませるものあり。
ミステリ的には密室のトリックはたいしたことはないが、細かい謎が連発され
興を惹く。
本作の場合は時代性と作者のキャリアの関係もあって、
登場人物は大のオトナばかりだが、後のヤングが活躍するお遊びに徹した
軽ミステリの源は、後の赤川次郎を経て、佐野作品にあるのではなかろうか。
事件そのものは残酷、動機も利己的ながら、ストーリーに暗い感じは皆無、
既に60年代の初期にこういう作風のものが書かれていたとは意外でもある。
最後の最後に来てタイトルの含意が明かされるという趣向も良し、
(ただし、CP製作の今日はピンと来ないものありかもなー)
ビビッドでタフなブンヤ同士のトークも楽しい。
人が死んでいるんやで?という正直な感も抱くが、
まあ、これが今も変らぬ実態かと思われ。
- 235 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/13(日) 06:31:02.97 ID:qmGOhry5
- 高見順「如何なる星の下に」を読む。
ミステリ的要素(作者があえて思わせぶりに書いているのがわかるとおり、
謎解き展開が無いわけではないのだが)は?
と問われれば「?」な作ではあるが、こんな連中(一種の変態=ミスオタ)に
わたくしは敢えて問うてみたく思う。
「喪前は『人生』ということ、『生きる』ということを、どう思うているのか?」と。
大森に住いが有りながら、あえて浅草のボロアパートに蟄居し、周辺の、
それも地元の裏道的地区を巡る作者そのものな主人公。
30男のくせして、10代の踊り子に思慕を寄せる完全ロリコンなのである。
しかしながら、この主人公を含めて、登場するいわゆる浅草の住人
(殆どは芸人)は、読んでいてたまらなく愛おしいのである。
こんなんエモーショナルなものは、ミステリのみを読んでいる限りでは、
絶対に味わえまへん。
断言しておく、「各人、心して読め!!!」と。
- 236 :名無しのオプ:2011/11/14(月) 19:05:00.17 ID:OoL5BHxh
- もう書斎のオナスレでいいんだな(笑)ここは
- 237 :元 ◆pabVKfCDzNVk :2011/11/14(月) 20:02:34.23 ID:TJpLt6LL
- 東野圭吾「白馬山荘殺人事件」
マザーグースの英文がウザイけど
ラスト50ページは圧巻だった。
読んでも後悔しない作品だった
- 238 :名無しのオプ:2011/11/14(月) 20:52:37.53 ID:yZHNzB+M
- 今日は月曜日だということを忘れて読んだふりをする書斎w
- 239 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/19(土) 15:21:22.67 ID:RzIQboPB
- 泡坂妻夫「亜愛一郎の転倒」を読む。
角川刊行時に第一作品集「狼狽」が、面白く思えずスルーしていたシリーズの
第二作品集。
第三作品集(最終巻)は先に論考したが、今回、廉価ゆえ、本巻を手にして
みた。
まあ、総体的に見た結論から言えば、一番落ちる出来かなという感あり。
一応ながら、収録作品全話講評逝ってみようか!!!
・「藁の猫」
写真家という職業柄、多少の絵心はあるのだろうが、「亜ってこんなに美術鑑賞
能力があるのか?」という疑問が浮かぶ作。
タイトルに関した推理も、いささか(注 いささか先生ではない(w )
こじつけ気味であり、面白い作ではなかった。
・「砂蛾家の消失」
建物消失ネタ。タイトルを見て、期待の作だったのだが・・・
うーん、一応、納得がゆく妥当な解決といったところか。
山中放浪で曜日感覚が鈍化していたというのも伏線として効いているし。
エルの「神の燈火」ネタでなければ、この手しかないかもなー。
・「珠洲子の装い」
これも無理有り過ぎな設定で面白くない作であった。
いかに謎解きミステリとはいえ、作り過ぎては駄目である。
- 240 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/19(土) 15:22:08.09 ID:RzIQboPB
- ・「意外な遺骸」
残酷だが予想外の展開が楽しめる作ではある。
ただし、読者が手がかりから真相を推理とかは無理っしょ。
・「ねじれた帽子」
偶然性に頼った展開が多く、面白くない作であった。
それだけ。
・「争う四巨頭」
これもつまらない作であった。
・「三郎町路上」
事実上の密室のタクシー後部席に死体消失ならぬ死体登場(
しかも首と胴体が切断状態)ネタ。
上手く行き過ぎ感はあれど、不可能犯罪のアクロバティックな謎解きは。
一応、堪能出来る。
・「病人に刃物」
ジョンやザングウィル作品でおなじみ早業殺人かと思いきや・・・
内から刃物ネタ。実話も想起させるマジで書くと恐い話でもある。
意外性は十分でそれなりに面白し。
- 241 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/20(日) 14:16:52.04 ID:+PvxDPO5
- 藤原聖子「世界の教科書でよむ<宗教>」を読んだ。
翻訳ミステリに限らず、洋画、海外ドラマ等を楽しむ場合に
必須の知識とも言えるのが、宗教に関するものであろうが、
海外9カ国の宗教教育事情を教科書を素材にコンパクトに纏めている良書
である。高校生レベルを対象にしたちくまプリマー新書の1冊だが、
その内容は意外に濃い。
英国を取り上げた章で、冒険物語や推理小説が好きなイスラム教徒のJCが
紹介されているので、この板で本書を評するきっかけと成り得てラッキーで
あった。
各章冒頭で紹介される統計資料にもとづく、
宗教別の信者数割合は、特に興味深いものがあるが、
韓国の3人に1人がクリスチャン(カソリック、プロテスタントを合わせた数)
というのが、少し驚きの数字であった。
この辺に制度上は存在しながらも、長期に渡り死刑の未執行状態が続いている
因も存するのであろう。
また、新宗教に関する記述は存在するにもかかわらず、あの統一教会に関する
それは無いというのも、何か事情はあろうが不可思議に思えた。
本書で紹介されている国々に関しては、意外に教科書上では、少数の異教徒に関しても配慮されたものとなっているのがわかったが、
(中国、ロシアの事情も知りたいところだ)
ふと、本邦における朝鮮学校の教科書の偏向ぶりが際立つという感をあらためて抱いた。
- 242 :名無しのオプ:2011/11/20(日) 15:26:55.30 ID:80Y0XH+b
- 書斎の守備範囲は広いね。
- 243 :名無しのオプ:2011/11/20(日) 15:35:49.37 ID:8wtL/gzF
- で、それをミステリーだと言い張るからにはミステリーを定義できないとなw
名無しの自演242じゃミステリーではないと自白しているけどw
- 244 :名無しのオプ:2011/11/20(日) 18:14:43.57 ID:EcMXY6Sj
- 「私の男」桜庭一樹
ただただ気持ち悪い。まだ著者が女性で良かった。
やはり某直木賞審査員が推す作品は合わず、逆にこいつが貶す作品は好むという良い指標を再確認出来たという意味ではよかった。
- 245 :名無しのオプ:2011/11/21(月) 13:52:51.16 ID:j9aA2uDI
- ミス板住人のくせに証拠も無いのに自演と決めつけるなんて最低だな
だから八つ墓村の犯人は森さんなんだよ
- 246 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/21(月) 21:23:35.02 ID:ph9MPKIy
- 妄想にとらわれて誹謗中傷ばかりしていないで、
>>243は>>244にも一言無いとまずいやろ(w
- 247 :名無しのオプ:2011/11/22(火) 00:13:49.50 ID:I8kn8llF
- 具体的に定義することはできずに罵倒ですか書斎さん?
罵倒する暇があるなら定義づけくらいできる筈なのにそれをしない。
つまり定義ができないということが証明されましたな。
- 248 :名無しのオプ:2011/11/22(火) 19:00:29.77 ID:zT9NyjEJ
- >>244
著書が女だからこそ腹立つけどね。
おっさんに媚ることで
「私、オジサマ方の願望を叶える、ステキな女性、うっふんあっはん」
ってことで評価を高くしてもらおうという意図がミエミエなんだけどね。
女流作家はこんなような女ばかり。
- 249 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/22(火) 22:52:49.15 ID:M3UGJdEs
- >>247
レスポンス失敗やったね(w
>それをミステリーだと言い張るからにはミステリーを定義できないとなw
こんな事を堂々と書いている以上、
>>244に一言無いとおかしいっしょ。
まさか桜庭作品未読とか?
- 250 :名無しのオプ:2011/11/22(火) 23:23:19.78 ID:WKOdUgI/
- >>249
いちいち全員のレスに因縁つける書斎さん、お前と一緒にするな馬鹿w
定義ができないならさっさと負けを認めて謝罪しろやw
- 251 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 00:04:22.69 ID:4VGjAfuv
- >>248
いや、それは桐野夏生だけだ。
恋愛系は男性作家の方がエロゲーっぽい展開が多くて萎える。
- 252 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 12:18:08.99 ID:pydLevpw
- 「ボクだけ叩くなんてひどいよ…他の人も叩いてよ」と泣く書斎w
- 253 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/11/23(水) 12:36:17.25 ID:A7Ppfcfh
- >>252→罵倒モード開始すか?(w
そうやって逃げてばかりいるから駄目なのである。
沢木耕太郎「深夜特急・第一便 黄金宮殿」を読む。
この板では「冒険もの」(当時の国際情勢、交通・通信事情等を思えば、
正にこの形容も妥当するものがあるが)として紹介しておくが、
後にバック・パッカーのバイブルとまで称された「紀行小説」である。
今となっては懐かしい作だが、新刊当時は、ルポルタージュとして読んでいたので、20代の著者の物質的、性的淡々ぶりに「?」感があったのだが、
なるへそ、日本の伝統文学である「紀行文」という形式による「小説」で
あったのかと思えば、うなずけるものあり。
香港やマレーシアで、曖昧宿まがいのホテル(日本的にはモーテルという呼称の方がふさわしい)に長期滞在しながら、それらしきエピが皆無なのも、
「作風」ゆえと理解すればよろし。
時代背景を良く押えたうえで読めば、今でも楽しめるものはあるが、
(中国への返還前の香港、マカオは大変貌しているはず。魔窟九龍も無く
なったし)、やはり古さは否めないものあり。
新刊当時、第二便までは読んだが、かなり後年になって刊行された最終巻
第三便は未読。
今更、「どうっしようかなー」という人も多いのではないか?
- 254 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 12:42:04.27 ID:pydLevpw
- >そうやって逃げてばかりいるから駄目なのである。
自覚があるならさっさと定義してみろ、そしてその定義に従って今まで自分が垂れ流してきた出鱈目を正当化してみろw
ところで今日は昼間っからなにしてるんだ?
俺は講義がないだけだが、お前は就職しているという設定だろw
- 255 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 12:44:20.06 ID:kUGJVbYp
- >>254
書斎のフォローしたくないが、今日は祝日
- 256 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 12:45:52.11 ID:pydLevpw
- >>255
ああそうか。うちは祝日関係ないから忘れてた。
- 257 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 13:00:44.07 ID:m7rcNp7W
- 書斎は逃げることしかできない馬鹿なんだから相手にするなよ。
- 258 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 13:22:16.49 ID:DbSA9rHJ
- >>256 むしろ祝日だと知らないから、いつものお昼休み設定であの時間に書き込んだんだよ
ただこう書くとこれからあわてて書き込むかもしれんが
- 259 :名無しのオプ:2011/11/23(水) 13:54:29.26 ID:kHlzd968
- すねかじりがすねかじりを笑うスレがあると聞いたんですが
- 260 :読後感 ◆VkkhTVc0Ug :2011/11/23(水) 17:33:39.33 ID:ZCRwB0MA
- 「ガラスのターゲット」安萬純一(東京創元社)
白昼堂々世田谷のレストランで起きた爆破事件。同窓会中の若者が大勢犠牲になった。
更に日を置かず八王子で若い女性達が毒殺される事件も発生。
そして町田のアパートでも若者が殺される。
探偵見習い学生と担当刑事は一見バラバラに見えるこれらの事件に関連があるのではと睨むが……。
うろ覚え御免。
とりあえず本作の眼目はフーダニットそれも「見えない犯人」一本。
捜査の目を巧みにすり抜けるその正体とは――ってことなんだが、うーん……。
やっぱり現代でこのテーマは―トリックが介在する瞬間的なものは除き―無理なんじゃないかねえ。
根気よく調査すればいずれ割れる運命のものとしか思えなかった。
フェアかどうかについては不自然な記述にアレッとなれるから、○。
ただそれが正解に直結するかと言うとノー。
ラストも捻ってあって良いね。
しかしデビュー作の衝撃には大分譲るかと。
- 261 :あぼーん:あぼーん
- あぼーん
- 262 :名無しのオプ:2011/11/28(月) 14:46:14.82 ID:jtncxKYj
- >そうやって逃げてばかりいるから駄目なのである。
なるほど
この馬鹿は逃げているという自覚は無いんだな
- 263 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/12/03(土) 21:21:02.29 ID:lIX6k7/D
- 泡坂妻夫「蔭桔梗」を読む。
平成に入ってからの、表題作による直木賞受賞は少し驚きであった。
今更感もあったし、もうこのビッグタイトルには縁無し、稀代のパズラー
という存在で記憶される作家なんやろうかと思うていたのだ。
作者の家業である紋章上絵師等の東京の職人たちを主人公にした作品が主
として収録され、各話が簡潔に纏まった作品集。
謎解きや怪談含みの展開の作があるのは、いかにもこの作者らしくもある。
まあ、遊び心に徹したミステリと同様に、読み手により評価が分かれる「本」
であろうか。俺はさほど面白いとは思わず。
では、そろそろ大好評な収録作品全話講評逝ってみようか!!!
「増山雁金」
表題に掲げられた紋にまつわる秘められた物語。
上絵師の目を通して遠まわしに語られるのが、かえって印象深い。
「遺影」
イェーイ!とか言う椰子は正直言うて「アホ」である(w
職人談ではなく不倫ネタ。
最後に幻想談へと転じてゆくのがわざとらしい感あり。
「絹針」
着物の仕立屋談。これも過去の恋バナネタ。それだけという感もある。
「簪」
作者の少年時代を想起させるエピ。戦争怪談の締め。
先の展開が見えがちなのが残念な作ではある。
- 264 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/12/03(土) 21:21:59.48 ID:lIX6k7/D
- 「蔭桔梗」
正直いうて、これで直木賞?という感もあり。
悪い作ではないのだが、またしても過去の恋バナネタ。
桔梗の紋がポイントになるが、さほどインパクトのある話には思えず。
「弱竹の字」
事実上の主役、表題にも名がある弱竹さん自身が1度も登場しないという構成
が粋。
「十一月五日」
現代社会の職人のひとつとも言える歯科技工士という地味な職業に着目
したなかなかに面白い作であった。弱竹同様、技工士の藤巻さんは直接には
1度も登場しない構成が、かえってその存在感を増す効果があって成功
している。
「竜田川」
滲抜屋という職人を主人公にミステリ仕立てで進行する収録作品中では
わりと異色の作である。それだけにかえって通俗的過ぎる面も有るのが難か。
「くれまどう」
職人談ではなく、旦那がリーマン兼業の文房具店主夫妻の話。
現代的視点でクールに見ると、妻の不倫に対する旦那の態度が出来過ぎ感が
あって不自然という感あり。
「色揚げ」
またしても過去の恋バナ。いい加減にせい!という感もあるが、
最後は色揚げされた女と綺麗に決めてくれてはいる。
決まり過ぎという気もするが。
「校舎惜別」
職人談ではなく、引退した教員を主人公にした懐古談。
メーンは真面目な天ぷら学生のエピで心を打つものがあったのだが・・・
老いらくの恋ならぬ「愛」ネタに変じて来る終盤は、ややキショいものも有り。
- 265 :名無しのオプ:2011/12/07(水) 15:22:17.73 ID:X42GVcIx
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- 266 :書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :2011/12/10(土) 14:52:35.05 ID:itlQn91n
- 矢野徹「カムイの剣」を読む。
CSでアニメ版(相当な脚色あり)がオンエアされたのを機に久々に手に
取ってみた。うーん、懐かしい・・・
SF第一世代の作家・翻訳家の矢野氏の最大のヒット作ではあるが、
内容的には歴史冒険小説であり、宝探しや謀略に関する謎解きの要素もメーン
なため、この板で取り上げてみることとした。
キャプテンキッドの財宝探索をめぐる陰謀に巻き込まれた主人公次郎、
忍者修行を経て、彼の壮絶かつ壮大なリベンジ・冒険が始まってゆく・・・
一読巻をおかせぬハイテンポな語りが見事すぐる、アニメ版は今でもアニオタの間では人気ながら、原作はすっかり忘れ去られている感があるのは、何とも
残念である。
いくつか眼についたアニメ版との目立った相違点を指摘しておくと、
クライマックス、次郎と幕府隠密の首領天海(仇でもある)との
五稜郭での対決シーンは無く、これ以前にあっさり決着がついてしまうこと、
最期まで颯爽としたイメージがあるお雪さんは、凍傷でボロボロ、天海(?)にフィンガー・レイプされるというアダルトなシーンもあること、
何よりも、次郎はアニメのような超人的な必殺技の持ち主ではなく、
優秀な忍者のひとりに過ぎず、むしろ知略・商才に長けたキャラとして描かれ
ていることである。ゆえに、原作ではこの後(正に維新の世)における彼氏の
活躍にも繋がってゆくという次第。
(アニメではお雪の愛犬=白犬と共に去ってゆくだけ)
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